庭の事あれこれ

造園技能士2級 合格する勉強方法 簡単にわりやすく!やれば受かる

この記事では、私が造園技能士検定を受けて合格するまでに行った勉強方法と試験対策をなるべく簡単にご案内します。

(私、個人が行った勉強方法ですので、もちろんこの限りではございませんので参考までに)

(この記事は10分位で読めます)

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施工管理士も目指している方はどうぞ

現在、造園技能検定の3級と2級に合格している状況です。

造園技能検定合格証書

それでは行ってみましょう!

検定試験に向けての準備

まず、あなたが受ける試験の日程を確認します。

そして、試験日に対して学科試験の勉強は1年前から開始要素試験の勉強も1年前から開始

実技試験の練習は4ヵ月前から開始

この勉強と練習するにあたり準備する物

学科試験:過去の問題集・造園施工必携を準備する

要素試験(実技):参考書(葉っぱでわかる造園樹木図鑑)を準備する

作業試験(実技):その年の試験にでる図面の記載されているテキストと、試験に使う道具を準備する

※過去問題集・造園施工必携・参考書・テキストなどは、あなたの所属している会社や学校などが、試験の数ヶ月前に手配してくれる場合があるので、早めに確認をしておくこと。

学科試験

学科試験は過去の問題集と造園施工必携を用意して1年位かけてコツコツ勉強しました。できるだけ毎日30分と決めて行い、過去問題集は問題の数が多かったけど、問題集をまるまる5周するくらいは勉強しました。この位すると、問題にたいして答えがだいたい頭に入っている状態になります。

具体的には過去の問題集を何回も何回も解いていく、その問題のなかで、時々意味の分からない事があったときは、造園施工必携で意味を調べるといったやり方です。すごくシンプルですが、試験対策にはこのやり方が良かったです。

実際に学科試験を受けた感想

ほとんどの問題を、落ち着いて回答することができ、かなり手応えがあり結果合格することができました。

造園施工必携
造園施工必携(いわゆる教科書)

要素試験(実技)

要素試験の勉強も試験の1年位前から行いました。まず、試験にでる可能性のある樹種をはあくする。そして参考書【葉っぱでわかる造園樹木図鑑】(他の本でもよい)を準備します。この参考書の良いところは、どの樹種が、どの級にでるか表示して有るとこです。また、写真や説明もわかりやすく表示してあります。

造園樹木図鑑見開き1
造園樹木図鑑見開き2

このような参考書を元に試験で出る可能性のある樹種の葉っぱを1つ1つ覚えて行く。日にちがかかるので、1年位かけて毎日意識して覚えて行く。日常生活の仕事中や学校などでも、近くにある樹木の葉っぱをよく観察して覚える事が出来るでしょう。また、公園などに行ってみると、様々な樹種が植えられており、普段あまり見かけない種類の樹に出会える場合もあります。

ポイントとして良く似ている葉っぱの見分け方なども覚えておくと良いでしょう。また、あなたの住んでいる地域にありえない樹(例えば南国の樹や寒冷地の樹など)は試験に出る可能性が低いでしょう。理由は、要素試験に合わせて地元の試験官が地元の樹から枝先や葉を採取して試験に出すから。ですので、覚える樹種が多い為、試験に出る可能性のある樹種を優先的に覚えましょう。

実際に要素試験を受けた感想

会場に入ると、枝先に葉が付いた状態で並べてあり、触れることはできません。花や実は付いていません。そこへセルフのうどん屋さんの様に並べてある問題の順に一問ずつ回答していきます。一問につき決められた数秒が来ると試験官がチーン!と合図をならすので、次の問題へ一つずつずれながら回答していきます。

会場は独特の緊張感があり、私も緊張しました。ですので、試験当日は気持ちのコントロールが重要となります。緊張するのもわかりますが、緊張しすぎるとあなたの覚えてきたことが最大限発揮できません。ありえない回答をしてしまったなんて話も聞きます。しかし、要素試験当日の目的は、今まで覚えてきたことを最大限発揮することです。ですので、ほどよい緊張感をたもちながら同時にリラックスしている状態が最大限力を発揮出来るでしょう。

よくスポーツ選手などは、緊張:7割・リラックス:3割がベストパフォーマンスを出せる状態と言いますので、参考までに。

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作業試験(実技)

作業試験(実技試験などとも言う)は、試験日の4ヵ月位前から準備と練習を始めます。

その年の試験日より4ヵ月ほど前にテキスト(図面・方法・必要道具などが記載されている)を入手する。

私は、会社経由で準備して頂きました。

そのテキストに基づいて道具を準備する(自分が使いやすい道具)

施工図面に基づき、課題を作る。まず最初は経験者の方に教えて頂きながら一通りやってみましょう。

そこからは、あなた自身で練習あるのみです。実際に練習をしてみると課題が見えてきます。それを一つずつクリアしていき一連の流れで出来るようになるまで繰り返し練習を行います。時には先輩にアドバイスをもらうと良いでしょう。

ポイントは、時間管理です。試験当日には、作業の流れが頭に入っている状態で、この作業はこうやって、次はこの作業をこうで、と施工図面をあまり見なくても作業できる状態が良いでしょう。時間が限られていますので、練習の段階で時間内に一定の完成度で作業出来るように意識して、本番に挑みましょう。

実際に作業試験を受けた感想

私が試験を受けた時は、夏だったので、まず、無理をしないように体調に気を付けながら行いました。

試験当日は、練習とは勝手が違う、ハプニング的な事がよく起きますが、あわててはいけません。臨機応変に対応すれば大丈夫です。

今まで練習したことを信じて落ち着いて作業すること。それがベストです。

試験の時に持参した施工図

寸法やポイント箇所に書き込みわかりやすくしておく

試験施工図

2級 作業試験(実技) 作業後写真

試験時間=3時間30分

作業内容:区画内で四ツ目垣製作、飛び石・敷石敷設、低木植栽

実技試験完成写真1

3級 作業試験(実技) 作業後写真

試験時間=2時間30分

作業内容:区画内に竹垣製作、縁石敷設及び敷石、飛び石敷設、低木植栽

実技試験完成写真2

技能試験 優秀賞も狙える

技能士試験には、一定以上の成績優秀者を表彰する優秀賞があります。

造園技能士試験では、1級と2級に優秀賞があるようです。

私は、2級の試験で合格したのち、成績が一定以上であった為、優秀賞を頂きました。

造園技能士試験優秀賞賞状

技能士試験を受ける目的は、試験に合格することであり、優秀賞を狙うことではありませんが、あっても損はしません。

そこで、優秀賞を取るポイントは、学科試験です!この学科試験で良い点をとれば、あとはなんとかなると考えます。

特に社会人で造園の仕事に携わっている方は、日々の仕事の中で、葉っぱを見たり、造園作業をしているので、要素試験・作業試験はある程度の点数が望めるでしょう。しかし、学科試験は一般常識のような問題もありますが、やはり勉強しないと点数が望めません。要するに、勉強したか勉強していないかが、はっきりと出る試験です。ですので学科試験を力に入れて勉強して頂ければ、試験自体に合格し、合わせて優秀賞も付いてくる可能性が上がるでしょう。

まとめ

技能試験を受けるからには、ポイントを押さえて勉強し合格をして下さい。

私のモチベーションは、「試験勉強は、2度としたくない」です! 試験の勉強なんて1回で十分です。2回も3回もしたくありません。あなたもそうじゃありませんか?その為に1回だけ集中して取り組んで下さい。そうすれば、きっと結果につながるでしょう。

造園の仕事や勉強するのに、資格がなくてもできる事が多いですが、資格を取っておくと、一つの客観的な目安となることは間違いありません。そして試験勉強として覚えたことや、練習してきたことが、実は基本的で大切なことであり、実践でも役に立つことに気づくはずです。

この試験を通して得た資格・知識・技術を今後のあなたの活躍に活かしてもらいたいと願います。

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造園技能士検定の講習をうけた感想

造園技能士とは

造園技能士(ぞうえんぎのうし)

国家資格である技能検定制度の一種、都道府県知事(問題作成等は中央職業能力開発協会、試験の実施等は都道府県職業能力開発協会)が実施する、造園に関する学科及び実技試験に合格した者をいう。 なお職業能力開発促進法により、造園技能士資格を持っていないものが造園技能士と称することは禁じられている。

造園技能士の役割

住宅庭園の造園や庭木の手入れから公園、街路樹、公共施設、オフィスや工場緑化までありとあらゆる条件において必要となってくる資格である。庭に関する必要な知識、技能がより一層求められてくることとなる。

造園技能士は、造園施工管理士の受験資格や職業訓練指導員(造園科)、職業訓練指導員(森林環境保全科) の実技試験免除資格になっている。

等級区分は1級、2級、3級の別があり、それぞれ上級、中級、初級と位置づけられている。

受験資格

  • 1級:実務経験7年以上
  • 2級:実務経験2年以上
  • 3級:実務経験1年以上

※職業訓練歴や学歴により実務年数は異なる。

試験の主な内容

※内容の詳細は要確認

学科試験

出題形式

  • 1級 真偽法及び四肢択一法、問題数50題(100分)
  • 2級 真偽法及び四肢択一法、問題数50題(100分)
  • 3級 真偽法、問題数30題(60分)

合格の基準

各級65点以上(100 点満点)

実技試験

作業の内容

  • 1級
    • 作業試験:指定された区画内で竹垣製作、つくばい敷設、飛び石・延段敷設及び景石配置と植栽を行う。試験時間=3時間30分
    • 要素試験:樹木の枝葉の部分を見て、その樹種名を判定する。試験時間=10分
  • 2級
    • 作業試験:指定された区画内で四ツ目垣製作、飛び石・敷石敷設、低木植栽及び支柱取付け作業を行う。試験時間=3時間30分
    • 要素試験:樹木の枝葉の部分を見て、その樹種名を判定する。試験時間=7分30秒
  • 3級
    • 作業試験:指定された区画内に竹垣製作、縁石敷設及び敷石敷設を行う。試験時間=2時間30分
    • 要素試験:樹木の枝葉の部分を見て、その樹種名の判定について行う。試験時間=5分

合格基準

各級65点以上(100 点満点)

合格率

平均合格率はおおよそ1級25%、2級40%程度である。

(実感としては、2級の合格率は、もう少し高い感じがする)

資格取得後の称号

技能検定に合格すると等級に応じて技能士の称号が付与される。なお、名刺やホームページなどに資格を表記する際には「1級造園技能士」、「2級造園技能士」、「3級造園技能士」のように等級を明示する必要がある。等級の非表示、等級表示位置の誤り、職種名の省略表示などは不可である。

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造園1級・2級の施工管理士も考えておられる方

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